こんにちは。
ご訪問ありがとうございます!
パン作りには欠かせない「イースト(酵母)」ですが、「生イースト」は他のイーストに比べて家庭ではあまり馴染みのないイーストかもしれません。
パン屋では、生イーストや天然酵母を使用しているところが多いですよね。
私が勤務しているパン屋でも生イーストを使用していて、とても美味しいパンを焼くことができます。

生イーストってどんなもの?
パン作りに適した酵母を培養して、その後水洗いして水切りしたもの。
生イーストは約70%が水分です。
明るい黄土色で、粘土のような固形状(ブロック)で売られていることが多いです。
生イーストは、添加物も入っていなく原材料は「パン酵母」のみ。
美味しくて、安心して使えるイーストです。
生イーストの特徴
生イーストはそのままだと・・・けっこう臭いです。w
でも焼けた後はイースト臭はまったくせず、小麦や素材のいい香りがする美味しいパンが焼けます!
生イーストは耐糖性があり色々なパンに使えますが、特に向いているのは糖分が多いソフト系のパン。
生地の中の糖類を分解する力が強く発酵が早いので、バターロールや菓子パンなどに適しています。
(ハード系を作るならドライイースト(低糖性)が向いています)
保存方法
生イーストそのままの状態では、冷蔵保存をします。
何度も冷蔵庫から取り出さなくていいように、開封時に小分けにして冷蔵保存しておくのがおすすめです。
常温では、発酵力や衛生状態が保証できないので、もし常温に置いてしまった場合は使わない方がいいようです。
生イーストは、冷凍してしまうと細胞が破壊されるためそのままでは冷凍できません。
生地を作って一次発酵した後であれば、冷凍保存もできます。
冷凍保存の仕方
一次発酵が終わったら分割して丸め、生地同士がつかないようにトレーなどに置いてラップをして冷凍します。
生地が冷凍できたら、ひとつずつラップをしてフリーザーバッグなどに入れて冷凍保存。
生地を使う前に自然解凍か冷蔵庫に移して解凍し、成形からスタートします。
賞味期限
賞味期限が短く、未開封で製造日から15日となっています。
商品によっては、賞味期限が3~4週間あるものも。
一度開封した生イースト、発酵力がまだあるのか判断に迷うこともあると思います。
使えるかどうかのポイント
生イーストの臭いが強くなって、ベタベタしてきたら使わないほうがいい
(開封時は、指先でボロボロとほぐせるような感じ)
【確実なのは、予備発酵させてみること】
ぬるま湯に適量の生イーストを溶かし、適量の粉を入れて混ぜる(パン生地より少し柔らかい程度)
それを40℃の湯せんにかけて約15分放置し、生地が膨らんでいればイーストは使用できる
いずれにしても開封した生イーストは発酵力がどんどん弱くなるので、できるだけ早く使用した方がいいですね。
賞味期限以内に使い切るために、生地を作って冷凍しておくのもおすすめです。
※使いきれなかった生イーストを冷凍し、解凍後にぬるま湯で溶かして使ったという事例もありました。
ただ発酵力は弱まるそうです。
生イーストの使い方
ドライイーストの代わりに使用する場合、ドライイーストの約3倍の量を使用。
通常は、生イーストの5~6倍の量のぬるま湯(使用する水から取って少し温めるといいです)で溶かしてから、他の材料と混ぜて使用します。
ただ生イーストは水に溶けやすいので、細かく手でほぐしてそのまま投入しても大丈夫です。
(勤め先のパン屋でもそうしてます)
強い発酵力なので、ドライイーストよりも少し発酵時間は短めです。
おすすめの生イースト
生イーストはあまりスーパーでは見かけませんが、富澤商店の直営店や製菓・製パン材料店、ネットなどで購入できます。
生イースト / 100g TOMIZ/cuoca(富澤商店)【冷蔵便】
価格 :672円(税込・送料別)
賞味期限が製造日より15日間です。
少量タイプなのでこれなら頑張って使い切れるかもしれませんね(^^)
オリエンタル酵母 オリエンタル生イースト・VFイースト 500g 【クール便】
価格 :382円(税込・送料別)
賞味期限が製造日より30日間です。
あらゆる製法やアイテムに使用できる汎用性の高いイーストです。
まとめ
生イーストは賞味期限が短いのが残念ですが、それでも使いたいと思わせる魅力があります。
発酵力が強くて扱いやすく、他のイーストより短い時間でパン作りができ、パンそのものの香りや素材を引き立てることができるのは、大きなメリットですよね。

まだ使ったことがない方も、ぜひ生イーストで作るパンを楽しんでみませんか?
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
それでは、良い一日を♪